建築写真は特殊です
- skydog1101
- 2016年5月26日
- 読了時間: 2分
スタジオバードは建築写真と料理写真に特化していますが、他の分野の写真も撮影することはできます。 私が20代の頃はタレントや有名人の撮影もしていましたし、もっと前の駆け出しの頃はウェディングのスナップ撮影もしていました。
しかし逆に、撮影できない分野も非常に多いとも言えます。
レースやスポーツ写真などの分野は機材が全然違いますし、技術も違います。新聞社などの報道カメラマンも、私から見たら特殊に思えます。
1つ共通していることは、どの分野のカメラマンにも必要な資格がない、ということです。 では何があればカメラマンと名乗れるのか...この話は別の機会にするとしますが、それぞれに専門の技術を持っていることは確かです。
先日、埼玉県で撮影させていただいたお宅のロフトです。
まずは撮影したままの写真

白い壁が蛍光灯などの色かぶりで緑や黄色っぽく見えますし、天井の木の色もぼやけて感じます。
写真を仕上げるにあたり、まずベースとなる写真を現像します。
ベース写真

この写真をベースとして、各部をレイヤーで合成していきます。白い壁の色かぶりがない一方、天井の木の色が不自然です。
天井を合成

天井用に現像した写真を合成します。天井の色味の不自然さがなくなりました。
歪みや傾きを調整

広角レンズ特有の歪みや、細かい角度を調整します。撮影時も水準器などで水平、垂直を確認しますが、最後はフォトショップで0.01度単位で細かく調整します。
ちょっと写真では分かりづらいですね...。
完成写真

最後に明るさや色味を微調整して完成となります。
今回は簡単な例でしたが、リビングや窓のある部屋でしたらもっと複雑になります。
スタジオバードの建築写真・竣工写真は、ほぼすべての写真でこのような作業を行います。
合成しない写真は、お施主様の記念の集合写真ぐらいでしょうか。
細かい作業の積み重ねが1枚の写真を作り上げ、ご依頼者様にとって財産となる写真になると確信しています。
今後建築写真、竣工写真の必要がございましたら、ぜひ一度スタジオバードをご検討くださいませ。
ご一読頂きまして、ありがとうございました。