建築写真は正面から? ナナメから?
建築写真、竣工写真を撮影する際、どのようなアングルがふさわしいと思いますか? 例えばリビングを撮影する場合、スタジオバードでは正面、ナナメ、縦位置、横位置など、たくさんのバリエーションを撮影いたします。
写真は千葉県で撮影させていただきましたお宅の写真です。
正面からのアングルは奥行きへの遠近感しか感じにくいため、空間全体への距離感が薄れます。そのため、部屋の意匠(デザイン)が強調されます。
デザイン性の強い工務店さん、設計士さんなどは好まれる傾向があります。
一方、ナナメからのアングルは奥行き以外にも横方向の広がりを感じますので、空間の広さ、部屋の導線などを伝える写真に向いていますし、より多くの要素を写すことができます。
つまり、正面、ナナメとも正解ですし、必要なアングルと考えます。
パースの画像をネットで検索しますと、ナナメからの画像が圧倒的に多いことが分かります。
人間の目は縦、横、ナナメなど色々な方向の奥行き、距離を感じることで、そのもののスケール感を掴めるのだと思います。 逆に正面のアングルはスケール感を省略してデザインが目に飛び込んできますから、新鮮、カッコイイなどと感じやすいようです。
スタジオバードの事例写真で正面の写真が多いのは、目に留まりやすい写真を選んでいるからで、実際は色々なアングルで撮影しています。
”建物の基本は正面”と強く訴える撮影業者もいますが、本当にそうでしょうか。
スタジオバードではカメラマンの考えを押し付けず、より価値のある写真を撮影いたします。
「つくり手の想いを伝える写真を撮影する」スタジオバードを、今後とも宜しくお願い致します。